Ribbentrop リッベントロップ(独)
概要
「Ricbraht(人名)一族の村」を意味する地名に由来。
詳細
Heinrich Meyer zu Ribbentrup(1485~1547年:農場管理人)1, 9
Jürgen Meyer zu Ribbentrup(1510~1593年:農場管理人(上記の子))1

地名姓。ノルトライン=ヴェストファーレン州デトモルト行政区域、リッペ(Lippe)郡バート・ザルツウフレン(Bad Salzuflen) 市内の小地名リッベントルップ(Ribbentrup)に由来する。地名の変遷は以下の通り。
Ricbrehtinthorp(12世紀)3
Ricbrachtincthorpe(1333年)1
Ricbrachtincthorp(1564年)3
Ribbentorp(1796年)4

初出形はヘルフォルト(Herford:ノルトライン=ヴェストファーレン州北東部の町)修道院の財産目録に見える 5。上記以外にも、詳しい年代は確認できないが(恐らく14~15世紀)、RicbragtincthorpeRibbrachtinctorpの綴りも確認されている6。 原義は「Ricbraht(人名)一族の村」7(中低独torp「村」8)。リーク ブラハト(Ricbraht)9は古ザクセンrīki「統治、支配、権力、民」10と 古ザクセンberht,*braht「輝いている、素晴らしい」11よりなり、日本語の「治明(ハルアキ)」「統輝(スミテル)」 に意味的には対応する。

[Gottschald(1982)p.408,Bahlow(2002)p.411,ONC(2002)p.523,Heintze(2010)p.115]
1 http://de.wikipedia.org/wiki/Ribbentrop
2 Jellinghaus(1923)p.53
3 International Centre of Onomastics "Onoma."vol.26(1982)p.177 別の本ではRibbrachtincdorp(1564年)の綴りを挙げる(Bahlow(2002)p.411)。 どちらが正しいのかは不明だが、彼の地の方言では-thorpと綴る方が正しい。ONC(2002)p.523の挙げる綴りRibbrachtingdorpの 綴りは、閉音節末尾の[ŋ]を-nc-と綴る方が一般的な中世ドイツの綴字法にもとる為、誤りと思われる。
4 Johannes Scherr "Blücher: Seine Zeit und sein Leben. Zwölf bücher in drei bänden." vol.1(1865)p.312
5 Hans Friedrich von Ehrenkrook"Genealogisches Handbuch des Adels."vol.26(1961)p.304
6 Ernst Friedländer, Franz Darpe"Codex traditionum Westfalicarum."vol.4(1892)p.440
7 ONC(2002)p.523
8 Lübben(1888)p.411
9 Förstemann(1966)sp.1041
10 Köbler asW R項p.12
11 Köbler asW R項p.17、p.69

更新履歴:
2011年5月29日  初稿アップ
PIE語根Rib-b-en-trop: 1.*reg-¹「真っ直ぐ動く、導く、統べる」; 2.*bherəg-「輝く;明るい、白い」; 3.*-ko- 形容詞・名詞形成接尾辞; 4.*treb-「居住」

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