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Maathai マータイ(ケニア)
概要
イエスの弟子マタイ(「ヤハウェの贈り物」の意)の名に由来するとする説があるが、本当かどうか不明。
詳細
父称姓(?)。ケニヤのキクユ族出身の女性政治家ワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai)の姓。彼女は1940年4月1日、ケニア中南西部の中央州ニエリ (Nieri)県イヒテ(Ihithe)村に農家の娘として生まれた。マータイという姓は1967年に結婚した夫の野心的政治家ムワンギ・マタイ(Mwangi Mathai: 1937~)の姓に由来して いる。Mathai姓の語源は定かではないが、恐らく新約聖書に登場する人物マタイの名に由来しているのではないかとする説がある1。 然し、確証は無い。マタイ姓からマータイ姓への改姓は、彼女の離婚暦と関係が有る。以下に、彼女自身が著した自伝"Unbowed: A Memoir."(2006)を ソースとする英Wikipediaの記事から引用する2

"彼女の夫ムワンギ・マタイは1977年に彼女を残して去っていった3。長い別居生活の後、1979年夫は離婚を求めて訴訟を起こした。彼が言うには、 「妻は女であるにもかかわらず意志が強すぎ(too strong-minded)、自分ではコントロールが不可能である(unable to control)」ということであった。 彼は高血圧もあって厳しく当たり、彼女が別の議員と姦通したとして公然と彼女を非難した。離婚訴訟に対する判決は、夫の訴えを認めるものだった。 裁判後間もなく、彼女は"Viva"という雑誌でのインタヴューで、「あの裁判は無効で不正だ」と語った。このインタヴューは裁判官の怒りを買い、 彼女は法廷に対する侮辱罪により有罪判決を言い渡され、半年間の禁固刑となった。ナイロビ市内のLang'ata女性刑務所に入所して三日後、彼女の 弁護士は法廷に陳述し、彼女は釈放された。離婚後間もなく、別れた旦那が自己の弁護士を通して、書簡にて彼女に対し自分の姓を捨てるよう 要求してきた。彼女はこれをものともせず、代わりに余分なaを添加して姓をMaathaiとする事を選んだ。"

Mathai姓がもし新約聖書の十二使徒の一人マタイ(英Matthew,ギΜατθαῖος,ヘブライמתתה)を起源としているなら、「ヤハウェの贈り物」を 意味している(cf.マダウス(Madaus))。スワヒリ語では使徒マタイをマタヨ(Mathayo)とする4。尚、文献によれば マータイの姓は、thをsの様に読んでマーサイと発音するとするものがある5。 [辻原(2005)p.192]
1 この説は、辻原康夫氏の『人名の世界史』(2005)p.192にみえる。残念ながら、今の所海外も含む他文献での Mathai姓の語源に関する言及を確認できない。
2 http://en.wikipedia.org/wiki/Wangari_Maathai
3 この時点で、2人の間には二男一女の子供がいた。独Wikipediaの記事によると、子供の名はWaweru、Wanjira、 Mutaと言うそうである。
4 http://sw.wikipedia.org/wiki/Mtume_Mathayo
5 Stefan Ehlert "Wangari Maathai--Mutter der Bäume: die erste afrikanische Friedensnobelpreisträgerin ."(2004)p.42

執筆記録:
2011年10月3日  初稿アップ
セム語根Maath-ai:1.語根未確認;2.*h-w-ʰ 「有る、存在する」

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