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Bayliss ベイリス
概要
「執事、公務員」の意。
詳細
Thomas Baillis(1547年Yorkshire)1
Samuel Baylles(1635年)1

職業姓。古仏baillis≪主格形≫,bailif≪斜格形≫「(12世紀末に創設された国王代官の職で、地方の行政・司法・軍事を 担当した)バイイ」(>仏bailli)2か、その借用語の中英bail(l)if,bayly,baillie「都市執政官、 町役人、(法の)執行人、荘園差配人」(>英bailiff)3に由来し、「執事、公務員」を表す姓。 或いは「お節介な人」を表す皮肉を込めた渾名に因む姓である可能性も有る。この語は今でもスコットランドでbailiffの 綴りで、「礼状や召喚状を配給したり、裁判所命令を実行・完遂するイングランドの役人」の意の語として用いられる。 尚、ハリソンはこの姓を中英baylyの属格形由来説を採っており、それならば「町役人の子孫」の様な意味になることになる。
[Reaney(1995)p.33,Harrison(1912-1918)p.25,Brown(1967)p.18,ONC(2002)p.41]
◆古仏baillis,bailif←俗ラ*bājulīvum(対格形)←後ラbāiulīvus(-īvusは形容詞形成接尾辞←PIE*-wo-形容詞形成接尾辞) ←ラbāiulus「運搬人、使者、管理者、行政官」(伊baiulo「旗手、(中世の)行政長官」)←?2, 3。 語源不明。西baga「荷物」,古仏bague「包み、荷物」,古ウェールズbeich「荷物」,英pack「包み、荷物」等との語源的関係を想定する 説4、ギbadízein「行く」(cogn.英go「行く」)から派生したbadius,badiulusという単語からとする説 5がある。恐らくラbāiulusの語尾-ulusは指小辞で、語根部分はbāi-の部分であるが、 上掲の説も憶測の域を出ない。
1 Reaney(1995)p.33
2 ロベール仏和大辞典p.213
3 英語語源辞典p.93
4 Walde(1910)p.82
5 Valpy(1828)p.46

執筆記録:
20年2月12日  初稿アップ
PIE語根Bay-l-iss:1.語根不詳;2.*-lo-指小辞;3.*-s主格語尾

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